貸し農園とは
貸し農園とは、畑の一区画を借りて自由に耕作する”農地レンタル”サービスです。
「週末、ちょっとだけ土いじりをしたい」
「自分で野菜を作ってみたい」
そんな方に人気のサービスです。
東京、名古屋、大阪といった都市部をはじめ、全国各地にサービスが広がっています。
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貸し農園(レンタル畑)の特徴
・家庭菜園以上の畑しごとが楽しめる
・菜園アドバイザーがいつでも答えてくれる
・週末だけ楽しめる別荘(畑)が手に入る
家庭菜園以上の畑しごとが楽しめる
おうちのお庭でのプランター菜園している皆さん、朗報です。
プランターではなく畑に直接植えて育てる場合、畑の土は保水力があるので毎日の水やりは不要です。
根が張る面積もプランター栽培とはけた違いなので、野菜がすくすく育ちます。
野菜の生育期間、品質がプランターのものに比べて格段に違うものができますよ。
菜園アドバイザーがいつでも答えてくれる
この時期、何を育てたらいいんだろう…
毎年同じ野菜を育てているからたまには違うものも育てたいな。
野菜の品種について何もわからない…
野菜作りをしているとわからないことだらけ。
インターネットには情報が多すぎて、自分の地域に合った情報をうまく拾うのは難しい。
そんなお困りごとは、菜園アドバイザーが解決。
菜園アドバイザーがあなたの野菜作りの伴走者となります。
わからないこと、気になったことはいつでも質問できる状況は心強いですね。
週末だけ楽しめる別荘地(畑)が手に入る
別荘…といっても畑ですが。
自宅以外のプライベート空間が欲しい!という理由で貸し農園を使っている人も多いです。
職場でも、公園でも、塾でもない自分の畑というプライベート空間が持てることも魅力の一つです。
貸し農園の種類
・市町村が運営母体のもの(市民農園)
・民間企業が運営母体のもの(体験農園)
市民農園
市民農園とは、主に市町村が運営母体となっているものです。
メリットは、市町村が運営しているので価格がとにかく安いこと。名古屋市周辺でも月額5000円からのところもあります。
デメリットは利用権が更新できないことがあるということです。農地の利用権は抽選で決まり、同じ畑を利用できなかったり、抽選に漏れてしまうとそもそも貸し農園を利用できないことがあります。
利用料金が安い分、人気になりやすいです。そのため、継続利用にハードルがあるということは仕方がないといえばそこまでかもしれませんね。
体験農園(シェア畑、レンタルファームなど)
市町村が運営母体となる貸し農園を市民農園と呼ぶ一方で、民間が運営するもの体験農園、レンタルファーム、シェア畑などといいます。
民間の場合、サービス形態は貸し農園ですが、企業ごとに名称で差別化を行っているという印象です。
民間運営の貸し農園のメリットは手ぶらで畑に行っても、農作業に必要な最低限の道具は揃っていること。
また、区画の利用が継続更新できるので、長期間の作付けができることが挙げられます。(運営者ごとに細かいサービスは異なります)
デメリットは市民農園と比べると価格が高いこと、菜園アドバイザーが近所のアルバイトのおじちゃんであること、肥料や農薬の使用が制限されていることがあります。
月額利用料金が高い分、農具の利用や菜園アドバイザーの存在といったしっかりとしたサービスが受けられますよ。
その他(収穫体験)
貸し農園とは似て非なるサービスで、収穫体験というものもあります。
いちご狩りや芋掘りのような、1時間2,3000円といったように決められた量を取り放題のサービスです。
上記で上げた市民農園や体験農園と違い、いわゆる従量課金制のサービスのため、時間当たりコストは一番高いです。
また、取り放題といっても決められた区画内で決められてた大きさの袋分しかとってはいけない、なんていうこともあります。
名古屋の貸し農園・市民農園を比較|料金・サービス
名古屋の貸し農園・市民農園の料金は安いところでは5,000円ほど、高いところでは20,000円ほど。
値段/面積にすると
3,300円/5㎡ (1㎡660円)
5,500円/8㎡ (1㎡688円)
16,500円/16㎡ (1㎡1,032円)
などがあります。
安いところは市町村が運営している市民農園か民間のところだと町から少し外れたところや、交通の便が悪いところだと料金は安めの傾向です。
価格の差は運営母体や立地以外にも、サービス面でも現れます。
安いところだと菜園アドバイザーがいたりいなかったり、高いところだとアドバイザーが週2~4くらいいる、といった感じです。
他には月額が安い代わりに、契約が1年前納(月額10,000円のところの場合、1年分120,000円一括払い)であったり、耕作放棄地の草ボーボーの土地を開墾するところから始める。といったケースもあります。
テキストが入ります
貸し農園・体験農園の利用方法
「畑や農園を借りて野菜作りをやってみたい!」
そう思ったらまずは農園見学を申し込みましょう。
見学では畑や周りの雰囲気や土の感じ、他の利用者の方の育てている作物やアドバイザーの人柄などを観察します。
その後、気に入れば契約し、いざ農作業!
作業としては、
整地 土を耕したり肥料を入れる。
種まき・苗植え 野菜の種や苗を植える。
水やり 生長に応じて水や肥料をあげる。
収穫 できた野菜を収穫する。
といった流れになります。
農園見学から早ければ3か月後には収穫して野菜を楽しんでいますよ!
貸し農園・体験農園の選び方
名古屋周辺では貸し農園で野菜作りができる場所がたくさんあります。
市区町村運営の「市民農園」でも何十か所。
民間運営の農地レンタルサービスも数えきれないほどあります。
貸し農園を探す際、
「家から近いから」
「料金が安いから」
なんて理由で選んではいませんか?
貸し農園を初めて借りるという方は要注意です!
料金や水場の有無は確認する方が多いかと思いますが、以下のポイントも見落としがちですがとても重要です。貸し農園を借りる時には気にしてみてはいかがでしょうか。
・区画数
・支払い回数
・菜園アドバイザー
・借り手がいない間の状態
順に解説していきます。
区画数
あなたの借りようとしている農園、最大で何区画ありますか?
借りる畑の面積は確認することはあっても、1農園あたりの区画数を確認している方は多くないんじゃないでしょうか?
これ、とっても重要なんです。
1農園当たりの区画数が多いと、当然、いろんな人が農園に来ます。お友達が増えてワイワイ楽しい~なんてことは確かにとても良いことです。
ただ、人が多いことのデメリットが強すぎます。
例えば道具を借りたいとき。当然ですが貸し農園は区画数分の道具を用意していません。多くの農園は全区画数の3分の1程度。
クワ、スコップ、ジョウロ各1つずつしか置いていないところもざらです。
他には水場で順番待ちが起こるなんてこともあります。
農作業終わりに早く手を洗ってスッキリして帰りたいのに、水場には長蛇の列が…もうイヤになってしまいますよね。
たった100㎡の農園に30区画、50区画もあるととても混雑しているように感じてしまいます。
経営的には1農園にたくさんの利用者様へ貸し出したいのですが、お客様の快適さを考えると区画数を少なくしたいものです。
流行っている貸し農園はこのキツキツな農園であることがありますので要注意を!
このご時世、人が多いとちょっとしたことでイラッとしてしまいますよね。
支払い回数
月額○○円
という表記はよく見るかと思いますが、支払回数まで意識していますか?
例えば「当農園は月額10,000円です!」とあったとします。
さて、入会時にいくら支払うでしょう?
「当農園は先に年間払いをしていただきます。」
「入会金、更新料は別途いただきます。」
などの表記があることも。つまり、いきなり10万円以上のまとまった金が必要になってしまいます。
貸し農園のサービスが自分に合ってるかどうかもわからないのにいきなり何十万円も支払うのは不安ですよね。さらに別途支払う項目もあるなんて…
支払い回数やトータルの支払額は必須のチェック項目です。
菜園アドバイザー
貸し農園・体験農園を選ぶうえでかなりの重要度を占めるポイント「菜園アドバイザー」。
「種まきの最適な時期はいつ?」
「クワの使い方はこれで合ってる?」
「農薬の有無や肥料の種類で野菜の味は変わるの?」
などなど、野菜作りをするうえで疑問は尽きないと思います。
菜園アドバイザーはあなたのそんな悩みに相談に乗ります。
しかし多くの貸し農園・体験農園の菜園アドバイザーはパート・アルバイトのおじちゃん・おばちゃんであることがほとんどです。
せっかく相談するんだったら、現役バリバリの生産者さんに現場のリアルを相談できた方がいいですよね?
プロから身銭を切った体験を聞けるのが一番ワクワクしますよね?
野菜作りの話だけではなく、野菜の成り立ちや料理や栄養素の話まで、野菜の話なら何でもできる。そんなアドバイザーかどうかも農園選びの重要なポイントです。
借り手がいない間の状態
貸し農園は、大家さん(地主さん)が借り手に区画を貸し出すことで成り立っています。
では、借り手が見つからない間はだれが管理するのでしょうか?
本来なら大家さんが管理する・・・と思いますすよね?実際は誰も管理していないことが多いです。
正確には、草ボーボーになった状態を見るに見かねた善意の方が無償で草刈りをしていることがほとんどです。
もしくは、新しい利用者の方に「ここの区画があなたの区画です。」と、何食わぬ顔をして草ボーボーの畑を貸し出す農園もあります。(実体験)
貸し農園を借りたはずなのに、開墾させられた。。。という声はよく聞きます。
借り手のいない間、どんな状態になっているのかということも、気を付けて確認しておきましょう。
こんな貸し農園・体験農園は借りてはいけない!
貸し農園を借りる際のチェックポイントをあげましたが、一番伝えたいことは
「その農園、ちゃんと管理されている?」
という点につきます。
管理とは畑の土に集約されます。
野菜作りに最適な状態の土壌では、誰が育てても大抵上手く野菜が育ちます。
反対にどんな凄腕の農家でも、悪い状態の土壌では良い野菜は育ちません。
「作を肥やさず土を肥やせ」
野菜作りにとって土作りはとても重要なのです。
以前の利用者がどんな肥料をまいて、
誰が、いつ、どんな野菜を育てたのかが管理できていない農園=土の状況が不明な畑=借りてはいけない!
これが一番のポイントです。
貸し農園・体験農園の問題点
ちょっと手軽に農作業をやってみたいという方向けに素晴らしいサービスである貸し農園・体験農園。
そんな貸し農園の抱える問題点、ご存知ですか?
・借り手のいない貸し農園の耕作放棄地化
・肥料などの資材の過剰投入による持続不可能な土壌汚染
・現実を無視した極端な無農薬栽培による病気・害虫の大量発生
借り手のいない貸し農園の耕作放棄地化
上記「貸し農園・体験農園の選び方」の項目でも説明しましたが、借り手の見つかっていない状態の区画は耕作放棄地と化すことが多いです。
農園管理者の手が回っていないこと、供給過剰になっていること、そもそも土壌が野菜作りに適していないため、誰も借りようとしないことなど、原因はさまざまです。
耕作放棄地から野菜が作れる健康な土壌に戻すには長い時間がかかってしまいます。
何としてでも耕作放棄地化しないように管理されてほしいですね。
肥料などの資材の過剰投入による貸し農園の土壌汚染
この問題は一番多い問題かもしれません。
野菜作りの教科書の多くは「石灰と堆肥を入れ、よくかき混ぜましょう」と書いてあるので、多くの借り手の方は教科書通り石灰と堆肥を畑に施肥します。
もちろん、石灰や堆肥を入れずに野菜作りを行うことは難しいので、正しい指導ではあります。
ただ、ここには重要なポイントが欠けているのですが、お気づきでしょうか?
それは肥料の適切な量は畑の状況による、ということです。
前の利用者が最適な量をいれていたとします。そこに充分な期間が空いていないにもかかわらず、教科書通りの量の肥料を投入すると、どうなるでしょうか?
肥料過多で作物はうまく育ちませんよね。貸し農園でよくあるトラブルはまさにこれです。
「ちゃんと指導通りに肥料を入れたのに…」
指導通り、教科書通りに肥料を投入するのではなく、なぜその量なのかという【根拠】を明確にしないことが問題なのです。
また、利用者さんがそれぞれ自由に肥料を投入するので、管理者はどの畑にどれくらいの量がまかれているか把握しきれません。
過剰に投入された肥料はどこへ行くのでしょうか?
土壌に蓄積される、雨水と一緒に地下水へ流れ出す…
しっかりと管理されなければ貸し農園は持続不可能な形になってしまいます。
不特定多数の利用者が出入りする畑では、正しい知識を持った管理者が継続的に管理をすることが必須ですね。
現実を無視した極端な無農薬栽培による病気・害虫の大量発生
「当農園はすべて無農薬です。」このような農園がとても増えています。
農薬を使う使わないは自由ですが、農薬を使わない弊害がとても広がっています。
病気や害虫が大量発生しても放置されて続けています。
このような状態が続くとどうなるでしょうか?
病害虫が農園中に広がるだけならまだよいのですが、地域一帯へと広がってしまうことも十分あり得ます。
貸し農園の利用者の方が農薬を使う・使わないは自由ですが
管理者・大家さんは「農業は地域資源の一つ」ということを自覚し、しっかりと管理する必要があります。
貸し農園・体験農園の土作り
ところで、良い土とは何でしょうか?
近くに農家や菜園アドバイザーがいたら質問してみてください。
菜園アドバイザーや農家でも、その答えに窮する方は少なくありません。
「水保ちと水はけのバランスが良い土」
「いい野菜ができる土」
これらの答えは間違えではないのですが、いずれも結果論に過ぎません。
そのような土を実現するにはどうすれば良いのか。
それは「生物性・物理性・化学性のバランスが最適な土」です。
生物性…土壌微生物が豊富な状態
物理性…野菜の根っこが張りやすい環境
化学性…窒素リン酸カリウムをはじめとした、野菜作りに必須な栄養素が適切な量含まれている状態
この3点を確保することが土作りには何よりも重要なのです。
良い土とは?の答えを持っていないといい土は作れませんし、借りようとする畑がそのいい土であるのかどうかもわからないですよね。
「いい土」を体験してみませんか?
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貸し農園・体験農園のイベント
貸し農園・体験農園のメインはもちろん野菜作りなのですが、実は野菜作りの他にも楽しいイベントがたくさんあるんです。
芋ほり、バーベキュー、芋煮会などなど・・・周りの利用者さんと一緒に楽しいイベントがいっぱい。
年1回、2回など、季節ごとのイベントは農作業を頑張るモチベーションにもつながりますね。
いろいろなイベントがある中で、特におすすめのイベントは販売体験と収穫体験。
作った野菜の販売体験
自分が作った野菜を自分で食べておしまいではなく、実際にお客さんに売る販売体験。
販売してたくさんの人に喜んでもらうという体験は格別なものです。
特にご家族でお子様と一緒に農園を借りようと思っている方におすすめです。
お子様に野菜を作る体験を提供するだけでも素晴らしいことだと思いますが、
実際に販売を体験させるとまた野菜の見え方が変わってきますよ。
どんな野菜を作るのか、どういう育て方をすればいいのか、どういう見せ方がお客さんに響くのか、どういうトークでお客さんに伝えるのか…などなど。
野菜を通じて相手目線に立つということが、とても良い学びになると思います。
収穫体験
イチゴ狩りや芋ほりなど、定番の収穫体験もとても楽しい体験だと思いますが、ここでおすすめしたいのは日常野菜の収穫体験です。
レタス、キャベツ、白菜、キュウリ、ニンジンなど・・・このあたりの野菜の収穫体験のサービスってあまりないですよね。
スーパーに並んでいる状態では捨てられるキャベツや白菜の外葉。カットされているニンジンの葉っぱなど、野菜の全貌を知ることで新たな発見はたくさんあります。
また、収穫したてってこんなにおいしいんだ!という感動も日常野菜ならではなのでおすすめです。